元パティシエかオススメするケーキ屋二選【板橋区】マテリエルとクリオロ
「マテリエル」
僕が個人的に東京で1番好きなパティスリーが板橋区にあります。
その名は「マテリエル」
東武東上線の大山駅から徒歩5分。パチンコ屋の裏というパティスリーとしては驚きの場所にあります。
さて早速ケーキのご紹介。
1.モデルヌ
はぁ…モデルヌ…好き…
ムースショコラの中にレモンのクリームとキャラメルのムース。チョコレートの甘み、レモンの酸味、キャラメルの苦味が絶妙にマッチしている。
美味い。美味すぎる。学生時代、初めてモデルヌを食べたときは感動に打ちのめされました。
僕はこのモデルヌが大好きなんだ。
しかし悲しいかな。このモデルヌ、なぜかほとんど店頭に並ばない。一応このお店のスペシャリテなんですけどね?
でも以前僕が「モデルヌってもう作らないんですか?」って聞いたらその後しばらくはお店に出してくれました。どうしても食べたいという方はダメ元でスタッフの方に聞いてみてください。
2.カフェブロンド
1番下に厚めのスポンジ、その上にサクサク食感のクリスティヤン、中心にコーヒーの香りを加えたチョコレートクリーム、周りをキャラメル風味のチョコレートクリームで包んだケーキ。
チョコレートとコーヒーという美味いこと間違いなしの組み合わせだが、マテリエルのケーキは「美味い」のレベルが一味も二味も違う。
「美味い」というより「完璧」
マテリエルはカフェブロンドのように丸っこい形のケーキが多い。その見た目の可愛さもマテリエルの魅力の1つでしょう。
3.エレガンス
左側のケーキがエレガンスです。
アールグレイ風味のムースショコラとマスカルポーネを組み合わせたケーキ。口の中にふんわりとアールグレイの香りがする、とんでもなく上品なケーキです。
優しいながらもしっかりとした味わい。あぁ、マリアージュっていうのはこういうことを言うんだな〜。
4.モンブラン・イタリエンヌ
しっかりと焼き上げたメレンゲに生クリーム、周りをモンブランクリームで覆った王道のモンブラン。しかしそれだけでは終わらないのがマテリエル。中にキャラメルのクリームが入っているんです。
これによりただ甘いだけのモンブランではなく、キャラメルの苦味が加わることで味にメリハリが出ています。モンブランというパティスリーの定番メニューでも一味違うのがマテリエル。それがマテリエル。マテリエルクオリティ。
5.ニュアンス
左側のケーキがニュアンスです。
ピスタチオとグリオットチェリーという王道の組み合わせ。ピスタチオムース、チョコレートの生地、チョコクリーム、グリオットチェリーどのパーツも抜群に美味しい!更にそれが絶妙なバランスで組み合わされている!ピスタチオ好きは絶対に食べて欲しい一品!
マテリエルの素晴らしい点としてドリンクが安さがあります。
普通イートインで頼むドリンクはどこのお店も600円くらいしますが、マテリエルは300円ほどです。コスパ最高!
そんなマテリエルのシェフは当然ながら只者ではない。
権威あるパティシエの世界大会、「クープドモンド」「WPTC」どちらにも日本代表として参加したことがある超実力派のシェフ。
店内にはシェフの賞状が飾ってあります。
パチンコ屋の裏にあるお店で世界レベルのケーキが食べられる。マテリエルとはそんなお店です。
「クリオロ」
本場フランス人の一流シェフが作るケーキを食べてみたくはないですか?
そう。食べられるんです。「クリオロ」ならね。
副都心線、小竹向原駅より徒歩5分。これまた少しわかりづらいところにクリオロはあります。
シェフはサントス・アントワーヌ氏。ゴリゴリのフランス人だ。
フランス代表として世界大会で準優勝のほかに数々の大会で好成績を残している。本場フランスでもトップクラスの実力を持ったシェフだ。そんなシェフのケーキが日本でも食べられるなんて素晴らしい。
パリで高級な寿司が食べられるようなもんですよこりゃ。
1.ガイア
写真の通り世界大会で最優秀味覚賞を獲得したケーキです。世界トップレベルのパティシエたちが作ったケーキの中で1番美味しかったケーキです。つまり世界一のケーキです。
構成は至ってシンプル。アーモンド風味のスポンジにキャラメルクリームとバニラのムース。
しかし美味い。もうひたすらに美味い。
正直美味いしか感想が出ないくらいに美味い。
美味い。
2.ニルヴァナ
おぉーっと!ここでまた世界大会優勝ケーキだぁ!1つのお店に2つも世界大会優勝ケーキがあるのはさすがにクリオロだけ!
構成はチョコとベリーという王道の組み合わせ。どこのお店にも1つはあるようなケーキだが、クリオロはレベルが違う。他のお店と似たような材料を使ってるはずなのになんでクリオロはこんなに美味しいんだろうか。おそらく魔法でも使ってると思います。サントスシェフは魔法使いです。
3.カフェプラリネノワゼット
左側のケーキがカフェプラリネノワゼットです。
その名の通りカフェ(コーヒー)とプラリネノワゼットで構成されたケーキです。
プラリネノワゼットとはヘーゼルナッツをキャラメルにしペースト状にしたものです。ヘーゼルナッツの香ばしさがたまりません。
コーヒーがほのかに香るチョコレートムース、プラリネノワゼットのクリーム。中には乾燥クレープにチョコを混ぜ合わせたものが入っていて、それがサクサクとした食感でたまりません。
チョコレートやナッツ好きの方には絶対に食べてもらいたい一品です。
4.幻のチーズケーキ
まぼろし〜〜!!!!!
…
はい!幻のチーズケーキ紹介します!
なんで幻だなんだと名前についているのかというと、なんと10分で2000本も売れるようなとんでもないケーキだからなんですね。
長方形の何人かで食べる用のやつが10分で2000本ですよ。すごい人気ですね。
まぁ僕もチーズケーキ大好きなんで、自分で買ったんですよ。家族で食べようと思ったんですけど、その日は家族の帰りが遅かったので自分の分だけ先に食べ始めました。
気付いたら全部僕1人で平らげてましたよね。
ほんっっっとに美味しかった。
美味しいのはもちろん、家族用をペロリと1人で平らげてしまうくらいに食べやすい!フワッと軽い!優しい味わい!
お店には1人用にカットしたものも売ってるのでチーズケーキ好きは是非食べてください!クリオロのオンラインショップでも売ってます!
クリオロの凄さはケーキだけにあらず。
みなさんウォーターカッターって聞いたことありませんか?その名の通り水圧を利用して切断する機械です。
クリオロはケーキのカットにこのウォーターカッターを使ってるんです。
ケーキのカットにウォーターカッターを取り入れたのは日本ではクリオロが初めてです。そんで現在も個人店としてはクリオロしか使ってないです。
まぁウォーターカッター使ってるからなんなのって話なんですが、これを使うことによってメリットが3つあるんですね。
1つ目が断面がキレイになること。実際クリオロのケーキを見てもらえばわかりますが断面がめっちゃくちゃキレイです。機械なんでカットのミスはないですし、人が切るより断然早いです。無駄なくケーキの質も上がるんですね。
2つ目が自由な形に切れること。
このクマちゃんのケーキ、ウォーターカッターで切ってるんです。人の手じゃできないこともウォーターカッターならできる!ウォーターカッター万歳!
3つ目が時間の短縮になる。ケーキを切るのって案外時間がかかるんですよ。断面が歪んだら商品にならないし、かなり神経も使います。でもウォーターカッターに任せておけば、その間に別の作業が進められるので労働時間の短縮になります。お客さんにもパティシエにも優しい。それがウォーターカッター。
最後はなんだかウォーターカッター業者の回し者みたいになってしまいましたが、今回紹介した「マテリエル」も「クリオロ」も素晴らしいお店です。2店舗間は歩いて行こうと思えば行ける距離なので食べ歩きなんかに利用してください!